犬に鹿角・鹿骨を与える危険性(歯の破折・誤飲)

鹿の骨や鹿の角は
本当に安全ですか?

「喜んで噛む」ことが「犬のため」とは限りません

鹿の骨 や 鹿の角 が人気の理由

鹿の骨や鹿の角が人気なのは、犬がよく噛み、長持ちし、自然のものだからです。
「よく遊ぶ」「歯にも良さそう」「おやつより長く使える」――そう感じて選ぶ人は少なくありません。

選ばれる理由は、大きく分けるとこの4つだと思います。

犬が夢中になる

噛むのが好きな犬にとって、鹿の骨や鹿の角はかなり魅力的です。

夢中になって離さない姿を見ると、「うちの子には合っている」と感じやすくなります。

うちの子に合ってる

長持ちする

普通のおやつと違い、鹿の骨や鹿の角はかなり長く使えます。

留守番中や静かにしていてほしい場面でも使いやすく、「コスパがいい」と評価されています。

長く楽しめる

天然素材で安心

鹿の骨や鹿の角は、見た目にも“自然のもの”という印象があります。

おもちゃや加工品と違い、「余計なものが入っていなさそう」という感覚も理由のひとつです。

心配がいらない

歯に良さそう

硬いものを噛めば歯にも良さそう。

商品説明やレビューでもそう書いています。
しかも普通に売られていると、「人気がある」と感じてしまいます。

デンタルケアにも

鹿の角や動物の骨は犬が夢中になりやすく、長持ちしやすく、天然素材らしい魅力があります。
ワンちゃんが喜ぶので多くの飼い主さん達に支持されています。

鹿の角や骨の犬に対する危険性
鹿の角や骨の犬に対する危険性
鹿の角や骨の犬に対する危険性

まず知ってほしい、犬に鹿角・鹿骨を与える身近な危険

犬に鹿の骨や鹿角を与えると、歯の損傷や誤飲、消化管トラブルにつながることがあります。
長持ちする噛むオモチャとして人気がある一方で、硬さや欠け方まで含めて考える必要があります。

鹿の角や骨について、海外では次のようなトラブルが実際に報告されています

  • 鋭い破片で口の中を傷つけるリスク

  • 硬すぎて歯が欠ける・折れるリスク

  • 破片の誤飲で消化管トラブルにつながるリスク

  • 細菌・カビなど衛生面のリスク

「喜んでいる=安全」とは限りません。

鹿の角や骨の犬に対する危険性

問題は鹿の角や骨の
「硬さ」と「割れ方」
:歯に負担が集中する理由

鹿の角や骨は非常に硬く、
噛む力が加わっても素材がほとんど変形しません。

そのため、強く噛み続けると、
素材ではなく歯のほうに負担が集中しやすいと言われています。

実際に、獣医歯科の専門家は
「骨や角は犬の歯に対して硬すぎ、歯の破折を引き起こす可能性がある」(1)
と指摘しています。

👉鹿の角や骨を与えるのは みんなやってて普通のこと。

だから「安全」、とは限りません。

専門家・公的機関が指摘する鹿の角や骨のリスク

鹿の角や骨に関するリスクは、体験談だけの話ではありません。
各国の獣医療のガイドラインや団体でも注意点が指摘されています。

骨のおやつで重篤な事故が報告されています

米国FDAは、市販の骨のおやつに関連して、消化管閉塞、窒息、口内の切り傷、嘔吐、下痢、そして死亡を含む多くの健康被害が報告されていることを受け、消費者に警告を発しています。(2)

骨などの消化できない物質は、便秘の主要な原因となる

骨を多く含む食事や消化できない異物の摂取は、犬の便秘の最も一般的な原因の一つです。これが悪化すると、排便が困難な「重度の便秘」や巨大結腸症に進行するリスクがあります。(3)

角は歯が折れる一般的な原因です

鹿の角など“過度に硬いおもちゃ”が歯の破折の一般的原因になり得ること、さらに破片が口・喉・腸に詰まり緊急手術が必要になる危険性を警告しています。(4)

噛むことは大切です
噛むおもちゃは「素材」で選ぶ

噛む行動は犬にとって本能を満たす大切な行動です

しかし、鹿の角や骨については、
歯の破折や誤飲などのトラブルが報告されています。
犬のコンディション次第では、重大な問題につながることもあります。

与える前に、素材の性質とリスクを知っておくと安心です。

もうひとつの選択肢「コーヒーウッド」CWDCが選ばれる理由

下記の文献から引用しています

  1. 出典:Gift Guide: Picking the Best Toys for Your Pet’s Teeth
    著者:Veterinary Dentistry Specialists (VDS) / 米国獣医歯科医大学の認定医と麻酔専門医のみで構成される、全米有数の歯科専門クリニックグループ。高度な口腔外科手術が専門。
     
  2. 出典:No Bones About It: Bones Are Unsafe for Your Dog (Consumer Update) および The Benefits and Risks of Chew Treats
    著者:U.S. Food and Drug Administration (FDA) / 米国保健福祉省に属する政府機関。食品や医薬品の規制・監督を行い、ペットフードやトリーツの安全性情報においても最高レベルの権威を持ちます。
     
  3. 出典:Constipation in dogs: diagnosis and management
    著者:Oscar Cortadellas, DVM, PhD / 欧州の獣医大学(CEU Cardenal Herrera University)の動物内科・外科学准教授。獣医師向けの臨床情報サイトにて消化器疾患の解説を行っています。
     
  4. 出典:Are Antlers for Dogs Safe?
    著者:American Kennel Club (Anna Burke) / アメリカン・ケンネルクラブ / 1884年に設立された米国最大の純血種犬登録機関。犬の健康、飼育、トレーニングに関する世界的権威として情報を発信しています

「知らなかった」が招くこと

元々 私たちも特別な時の「ご褒美」として骨や角を与えることがありました。

仕事の関係で、骨や角のメリット・デメリットを調べるうちに、
海外の専門家やFDAの情報を目にしました。

その時までは私たちも「知らなかった」側でした。

これらの専門家が指摘するようなトラブルから愛犬を守れるのは
一番近くにいる私たち家族です。